「23' パーマカルチャーデザインワーク講座@シェアビレッジ」レポート

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■パーマカルチャーデザインワーク講座2023@シェアビレッジ
第7回 ランドスケープデザイン

【システムデザイン】の振り返り
循環のシステム...入力と出力、それの個性、うまくシステムに入らないと汚染になったり(無駄な)労働に繋がる...多様性がより循環のシステムを良くできる

〈マクロ的な循環〜ミクロ的な循環〉
a→b→c→a(a,b,c間での入力と出力)
実はそれぞれ(a.b.c)の中でも循環が常に起こっている...そうでないと循環性にならない...
恒常性を保とうとするもの...これがシステムフィードバック...大きな流れは変わらずも小さな流れを見直し修正していくことも。
コンセプトも含めて必要ならその時々で変わること、見直すことも大事→より良い形になる。

【ランドスケープデザイン】
システムを空間に落とし込んでいくこと。
どこに何を置くか?...合理性が無いと無駄が生まれる

1.ゾーニング...空間に落とし込む時に使われ、システムを見る時にも使う、汎用性が広い。パーマカルチャーデザインに大切
ex)
ゾーン0...私 /家 /be
ゾーン1...家族 /すぐに使うもの、植物、苗 /want
ゾーン2...親しい友人 /動物 /can
ゾーン3...地域、コミュニティ /果樹 /need
ゾーン4...must
※遠いほど影響が薄くなる...必要なものを近くに配置する(年輪のようなカタチ)...必要性や 動く頻度や距離に応じて
※日々のどうありたいかに従って配置出来れば、生きていることに対して より居心地が良い
※人、労力、空間、お金の使い方、意識や自分の大事にしているもの(優先順位)、時間の使い方…の視点でもゾーニングできる
※ゾーニング、セクター、スロープ...自分と世界との関係性(立っている自分と周りの世界)...どうやれば理にかなって使えるか...
※ゾーン...(自分から見た時の)世界との付き合い方

2.セクター...(外から見た時の)世界や宇宙からの、自分
への影響。
太陽の影響が大きい...どこから太陽が登って沈むのか...夏至と冬至で変わる(季節) 雨も季節によって変わる。植物や微生物の影響。水害や火事、動物や周りの人達がどこから…とかも→対処する時に利用して空間を作っていく。
社会(経済や政治)にも影響もされている。
分析して見ていくこと。

3.スロープ...重力、地球の中心に向かうチカラ
位置エネルギー...物事を動かすチカラ(エネルギー)を上手く利用
高いところから低いところへ
上手く利用してリサイクルすることも。次の役割へ
〈空間の使い方(地球上に存在)〉
1.自分発信...ゾーニング
2.世界から自分に対するチカラを方向性や角度や種類や質を観察して、自分の必要際に合わせ
て使う...セクター
3.地球の重心へ向かう位置エネルギーを使えるような空間配置...スロープ
※インプットとアウトプットは近いもの(繋がる矢印が近いもの)を配置した方が良い

〈手順〉
1.キーワードになるアイテム(要素)をピックアップ菜園、トイレ、ファイヤーピット、キッチン、
薪棚(薪割り場)、コンポスト(生ゴミ用、ト イレ用)、フォレストガーデン、雨水タンク、ウッドデッキ、シャワー、倉庫、バイオジオフィルター、動物スペース(ヤギ、ニワトリ)スッポン池
(既存のもの以外...キャンプサイト、ツリーハウス、動物小屋、ワークショップスペース)
※バイオジオフィルター...トイレ以外の排水(グレイウォーター)→多孔質の砂利(微生物が住む)→微生物が有機物から無機物に分解→植物が無機物を吸収→真水になる(魚の池にもなる)

2.ゾーニング、セクター、スロープを使って配置
(合理的にデザイン)
ー1.どこをゾーン1(人や生活に近いところ)にするか決める
ー2.それぞれのゾーンに配置する...セクターやスロープを活用
セクター...風→薪を乾燥させる  
スロープ...高低差
※雨は濾過された綺麗な水に近い

ex) 雨水タンク→キッチン→
バイオジオフィルター→スッポン池
コンポスト→菜園→動物
薪棚→ファイヤーピット
ヤギ、ニワトリの糞→フォレスガーデン
テントサイト(休むスペース)とファイヤーピット(人が集まる)所を離してみる
山側をオープンにしてシャワー開放感
ファイヤーピットの周りに移動式のウッドデッキ
水回りをまとめる
ヤギ小屋の中でフン堆肥作れる(ヤギの保温にもなる)、ヤギ小屋の上にウッドデッキ
※雨水...トイレの水が現実的、大10L,小5L
シャワーは雨水では足りない可能性もある、雨水では給湯器が壊れやすい、ドラム缶風呂の方が雨水利用向きか。
雨水→キッチン→バイオジオフィルター
※バイオジオフィルター...水が好きな植物が相性良い、空芯菜、クレソン
※菜園...1年、多年草類
※フォレストガーデン...システム的に山自体を活用、木(果樹)や草類の組み合わせも入る
※菜園...朝日の当たるところ(⻄日の当たりにくい所)東からの朝日があたる場所(まず観察 )植物が育ちやすい

各自でアイテム配置したデザイン案を提出。
そして次回、シェアビレッジオーナーさんからのデザイン発表、アイテムデザイン講座に。

〈振り返りとまとめ〉
伝統文化のなかでは、先人たちが理にかなったシステムを作っていた
それがなくなった現代は、もう一度作っていく段階、その中で意識化されて新しい伝統文化を 作っていくことにもなっている。
ゾーンやセクター、スロープの考え方も単純で自然の中で実感すれば簡単なことでもある。シンプルにすることでもあり、システムや仕組みをまず意識化すること。自分と世界との付き合い方や関わり方、心地よく良い状態で生きていける普遍的なものがパーマカルチャーでもある。自分目線と地球目線のそれぞれ持てること。観察すること

(安川依里菜:受講生)


■パーマカルチャーデザインワーク講座2023@シェアビレッジ
第6回 システムデザイン
今回は"パーマーカルチャーとは"の復習、ストラテジーデザイン発表、そしてシェアビレッジのキャンプ場のシステムデザインをしました。
復習:
参加者の"パーマーカルチャーとは"の捉え方が全員それぞれ違ったことがとても面白かったです。
ストラテジーデザイン(戦略)の発表:
参加者の3人がそれぞれの計画のストラテジーデザインを共有しました。それぞれの特徴や規模が違っていて、ストラテジーデザインの幅の広さを感じま
した。
3人の発表から学んだこと:
サブコンセプトとストラテジー、システム、アイテムの境・位置付け
ストラテジーデザイン=具体的な方法(戦略)
細かいことを早い時期に考えると、混乱・行き詰まりやすい
Start small, grow big。ビジョンが大きくても、小さいところ・出来るところから始めること
プロジェクトの実践者の心がストラテジーデザイン
と繋がってないと実践が厳しい
デザインをして行く時に、”who"も大切。誰のために何をするか、インタビューの対象は誰なのか、主体が誰なのか等が曖昧だと脱線しやすい。複数の
ステークホルダーが関わっていると特にそう。

キャンプ場のシステムデザイン:
キャンプ場のストラテジーデザインを復習してから、システムデザインに入りました。
今までの観察は"木"よりは"森"を見てきました。
時代背景からストラテジーデザインまでが全体像中心です。今回のシステムデザインで"木"を見始めました。
システムデザインには循環が不可欠です。全ての要素の特徴を把握して、そしてその要素に"入るもの"と"出るもの"を知ることで循環が作れます。
1つの"出るもの"が何かの"入るもの"になれば、循環が生まれます。出るものが何かの入るものにならなければ、それはシステムの"汚染"になります。入る
ものをシステムの外から持ってくる必要があると"労働"が発生します。
キャンプ場の循環を具体的に確認していったら、汚染と労働を可能な限り抑えたいという思いが強くなりました!
持続可能な循環のためにエネルギー、水、栄養、お金、人、情報、ウェルビーイングが必要な要素とされています。
キャンプ場の循環を作るために、いろんなキーワード(例:トイレ、鶏、フォーレストガーデン等)を見て、ケンさんがそれらの特徴と出るもの、入るものをホワイトボードに書きました。上記の循環に必要な要素(水、栄養など)を一つずつ取り上げて、キャンプ場のキーワードの関係性を書き出したら、循環の作り方が具体的に見えてきました。
キャンプ場の利用者が、この循環に気づいてほしい!と、みんな感じたと思います。
終わりに:
今回も、ユキさんの感動のランチにタケルさんが釣った魚もありました。素敵なランチ、感謝しています!
"3分坐禅"に皆さんが参加してくださったことも心から感謝しています。合掌
(鬼塚 円:受講生)

■パーマカルチャーデザインワーク講座2023@シェアビレッジ
第5回 「ストラテジーデザイン」
前回、各チームから出たコンセプト・サブコンセプトの案をもとに、オーナーのたけるさんとユキちゃんが話し合って決定したシェアビレッジキャンプサイトのコンセプトとサブコンセプトの発表。広告代理店で働いた経験のあるたけるさんによると、言葉をひらがなにしたりカタカナにしたり、選ぶフォントによっても、まだまだコンセプトが固められるとのこと!
その後、受講メンバーそれぞれが活動するフィールドのコンセプト・サブコンセプトも発表。メンバーさん一人一人の思いや、普段の活動を深く知ることができ、自分の生活やフィールドに重なることも多くあったと同時に、普段ほとんどふれることのない世界を垣間見ることのできる、とても貴重なひとときでした。
そしていよいよストラテジーデザインへ。決定したコンセプトのワードを、そのフィールドに沿うように深堀りしていくことでコンセプトがより具体化されていく__シェアビレッジキャンプサイトのコンセプト・サブコンセプトのワードを、3人のチームに分かれて深堀りしていきました。深堀りしていくことでよりイメージが湧き「それならこれが必要」とか「これがあったらいいね」ということが浮き彫りに。コンセプトに近づけるようなきっかけや仕かけを考えることで、フィールドのより具体的な姿が目に浮かんできました。そして、今ある資源・問題・課題を意識化すること__ここまでが今回のストラテジーデザインで、次回からはシステムデザインに入ります。
例に出してくださったケンさんのお家のコンセプトもまた素敵で、今回考えてきたフィールドに加え、自宅のコンセプトを改めて考えてみようと思っています。毎回、メンバー全員が真剣に楽しみながら意義深く考えられる、パーマカルチャーデザイン講座。枝葉を伸ばしたり、果実をつけたりする(デザインする)前に、根っこの部分を観察し、幹をしっかりさせることに重きが置かれていること。
何をするときにも、人生にも通じる大切なことを学べています!
ユキちゃんの夏野菜添えすじ肉カレー、パンナコッタ、冷たい飲み物も絶品でした。
講座も残すところ3回。さらに面白くなってきました。火を囲んで、星空を眺めてのシェアビレッジでのキャンプも今から楽しみです。
(タカハマ マヤ:受講生)

 


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第4回 「コンセプトデザイン」

第4回目の講座テーマは「コンセプトデザイン」
時代性・社会性・地域性を観る”俯瞰的な観察”から、今回のフィールドを観る”外環境の観察”、
オーナーの内面を観る”内環境の観察”を経て、今回、コンセプトデザイン- 実現させたい目標設定-を行いました。

まずは前回の”内環境の観察”の深掘りを行いました。
オーナーであるタケルさんとユキさんとの話から、受講メンバーが感じた疑問点を問いかける時間。
話が盛り上がり、どのような料金体系で?、どのような客層を狙って?、どうマーケティングするか?
と話が具体的な内容に入っていく。”コンセプトデザイン”のプロセスを進めるときの良くあるパターンで、概念化を行なう工程がいつの間にか、アイテムデザイン(何をどうするか?)という話になっていく…解を求めたり、アクションを考えるプロセスに入っていってしまう。けんさんから、話の軸がずれているとの指摘、コンセプトデザインの話にもどりました。コンセプトデザインはこれからのデザインプロセスの途中で迷ったときに、常にかえってくるブレない軸づくりとなる。そのため、とても重要で、観察からデザインのフェーズに入る第一歩となる。

話は、タケルさんの幼少期の話になり、どのような原体験があったのかというインタビューになりました。震災の話から、好きだった漫画の話、どんな暮らしがしたいか、どんな考えをベースに持っているのかを聞き出しました。

そのあと、チームに別れ、今回のフィールドのコンセプト案を考える時間となりました。これがすごく良い時間で、インタビューから、その人のこと、大事にしていること、その場のありようを話し合い、お互いに気づきを得る時間となりました。各チームがコンセプトにそれを補足するサブコンセプトを提示し、オーナーが持ち帰り、次回にコンセプトを発表することとなりました。

それから、講座の内容を各々のフィールドに落とし込むために、メンバーがやろうとしていることの相互インタビューをおこないました。インタビューを受けて感じたのが、じぶんがアウトプットしていること以上に、いろいろなことを考えていたことです。質問を通して、じぶんの思いもつかなかった引き出しが開けられる感覚と、そこに何かじぶんがもつもののヒントが入っていることに気づく時間になりました。

今回、じぶんがインタビューされることで、もう一つ気づきがありました。インタビューは相互理解のいいきっかけになるということです。
相手が(じぶんが)やろうとしていることに対し、コンセプトをつくるという目的のもと尋ねる、訊く(答える)。コンセプトづくりという目的が外にあることで話がスムーズに進むなと思いました。いま自分がやろうとしていることも、妻にインタビューしてもらうことで、より大きな発見や、糸口、より良いコンセプトが作れるのではないかと思い、さっそく妻にインタビューのお願いをしました。実現したら、その結果などをメンバーと共有したいと思います。

(廣川 景俊:受講生)


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第3回 「観察」

 

第3回目となる今回の講座のテーマは前回に引き続き『観察』。

 

前回は社会性について観察しましたが、今回は午前にシェアビレッジのある丹波市氷上町の地域性を石生(いそう)にある「水分かれミュージアム」で、午後からはシェアビレッジて今回デザインしていくキャンプ場と栗林と山羊のいる外側のエリアを、そしてオーナーであるたけるさんとユキさんの内面(願いや想い)を受講生の皆さんからのインタビューを通して観察しました。

 

ミュージアムの開館を待ちながらいつものように前回の講義やこの一月の振り返りや今の気持ちをシェアして講座をスタート。ミュージアムではスタッフの方が館内の案内と展示について詳しい説明をしてくれたので、地域性について学びや理解が深く出来たのではと思います。

 

「水分かれ」とは中央分水界のことで、ここを境にして雨水の流れが日本海側と太平洋側に分かれる境界。氷上町石生は本州一低い場所(標高100m未満)にある中央分水界になり、「氷上回廊」と呼ばれるこの地域は日本海側と太平洋側に生きる動植物が行き交うことで多様な生き物が生息し、また約3万年前から人や物の往来により他の地域にない多様な文化も育まれてきたようです。

 

今の水分かれは数十万年も(!)かけてもたらされたものですが今も少しずつ大地は移動していて、何万年何十万年後には地形や中央分水界が変わっているそうで「時間」というものの雄大さや凄さを感じました。

 

この地域はまさにパーマカルチャーで言われるエッジ(接縁)であり、豊かさや新しいものや可能性を生み出すエネルギーを持つ場所であり、エッジをいかに多く作り活用出来るかがパーマカルチャーのポイントになりとても重要であると、午後からの講義の冒頭でけんさんが話していたのにとても納得しました。

 

講義のあと外側の観察として、デザインしていく場所の持つ特徴や、場に流れているエネルギーを実際に見てまわり各自が見たり感じたことをホワイトボード
へ書き出していきました。

 

そしてデザインワークのプロセスの中心となるコンセプトデザインをしていく上でとても重要になる内面の観察をオーナーのたけるさんとユキさんへのインタビュー形式で行いました。インタビューでは今に至るお二人のバックグラウンドや、シェアビレッジと今回デザインしていくキャンプ場のコンセプトや想いなど、質問を通してお伺いすることが出来ました。

 

前回の社会性、今回の地域性、外面、内面の観察を基にどんなコンセプトデザインになっていくのか楽しみです。

 

色々な状況をそれぞれの関係性を見直しながらデザインしていく、そのためにはまず「観察」することの大切さを学んだ回になりました。

 

また多様性についてただ単に種類が多いだけでは意味がなく、多様な中で多くの関係性があることが多様性があると言える…と言われていたのが心に残りました。

 

最後にけんさんから
「自分がデザインしたい場所の設定」と
「自分の内面と向き合う(難しい!笑)」という課題も出されました。

 

ユキさんの美味しいグリーンカレー&サラダのランチや恒例のまどかさんの禅の時間もあり楽しく充実した豊かさを感じる学びの時間となりました。

 

次回はいよいよコンセプトデザインです。
今回もありがとうございました。

 

(ホーリー:受講生)

■パーマカルチャーデザインワーク講座2023@シェアビレッジ
第2回 「識る(しる)」

5月半ばにしては肌寒さを感じる丹波にて、今日も学びが始まります。
挨拶をして本題に入るその前に…
特別講義【3分間座禅】
たかが3分されど3分。今の状況をそのままに受け止め、素に戻る感覚でした。リーダーまどかさんありがとうございました。
こちらは毎回恒例となりそうです。

【チェックイン】
メンバー様々な1ヶ月を過ごし、またここに集まっている事に面白さを感じました。そして新メンバーも増えて嬉しい気持ちです。

(受講メンバーが10人になりました)

【デザインワーク】
講座を通してシェアビレッジをデザインしていくわけですが
そもそもデザインって何をするのか、まだまだ「???」
の脳みその状態なのに「とりあえずデザインかいてみようか!」(byけんさん)デザインがどういうことなのかさっぱり分からないまま
この場所がどんな風になったら面白いのか妄想をふくらませて、とりあえず“お絵描き”をしました…(笑)
しかし、描いてみると妄想、想像が可視化できて一歩進んだ感覚です。
潔く進んでいくけんさんのリズムが心地よいという事にも気が付きました。

講義

【パターンで覚える永続性の創り方】
地球が約40億年かけてバージョンアップしてきた生態系(エコシステム)は“永続”であるとのこと。
生態系がいつも目指しているのは「森」だと聞き、森の心地よさを思い出して納得しました。
ということは、森をみれば永続性が分かるのですね。

・循環性
・多様性
・多重性
・合理性

森はこれら4つをもとに成り立ち、空間・時間・機能を重ね合いながら存在するのです。
パーマカルチャーにおいては、この4つを考慮してエッジ(2つの違ったものが出会う接触面)をデザインしていくようです。

【時代性、社会性の観察】
現代社会、時代が表すキーワードを1人2個ずつ付箋紙に書いて全員で見ながら考えを述べました。同じテーマでもこんなに多種多様なキーワードが出てくるんだ、と驚きました。
この時間がシェアビレッジのデザインに大きく影響するのは間違い無いと感じましたし、まさに俯瞰する時間でした。

【お昼ごはん】
オーナーたけるさん、もといシェフたけるさんによる豪華BBQ!!
たけるさんが釣ってきてくださった真鯛や、サラダ、ご飯、ガッツリお肉で幸せ過ぎる最高ランチでした。
ごちそうさまでした。

特別講義【5 times why】
byけいしゅんさん
“なぜ”を繰り返して、根本の原因にたどり着く手法。この手法は問題解決だけではなく、コンセプト作りにも役に立つのかもしれません。が、良くない方向に考え込んでしまう場合もあるとか…。

【パーマカルチャーの創始者のひとりビル・モリソンの言葉より】
「ここにあるものが活用されなければ汚染になる、必要なものがここになければ労働が生まれる」


さて、長くなりましたが今回も講義の幅が広すぎて脳みそフル回転な1日でした。
ありがとうございました。

次回はシェアビレッジを飛び出して地域性を観察していくそうです。
楽しみで仕方ありません!!

(ゆみ:受講生)


■パーマカルチャーデザインワーク講座2023@シェアビレッジ
第1回「出逢い」


全8回で「パーマカルチャーのデザイナーになる」という事を目指した講義の初回でした。私のようにパーマカルチャーを学ぶのが初めての方から、パーマカルチャーデザインコースを日本や海外で修了された方まで9名の有志が集まりました。

初回のテーマは「出逢い」。会場となるシェアビレッジと出逢い、共に学ぶ仲間と出逢い、パーマカルチャーと出逢うという刺激的な一日となりました。

 

まずパーマカルチャーをデザインする上で重要となる「観察」について、講師のケンさんから話を聞きました。
観察する上で必要な事は「パターンを見る」という事。


様々なパターンを考える例としてハチの巣はどこから作られるかという事を皆で考えました。ケンさんは実際に蜂が巣を作っているのを見て気づいたそうです。
規則正しい正六角形がすき間なく並ぶハチの巣は「ハニカム構造」と言います。それがどこから始まるのか…。

答えは「3つの六角形が合わさった中心点からできる」ということでした。丸みのある巣の集合体は増えていくとそれぞれが引っ張られ押しつぶされ最終的に綺麗なハニカムになるのだそうです。自然ってすごい!そして不思議!このパターンの考え方はあらゆることに当てはめることができます。何かを始める時も三人集めれば、そこからコミュニティーはどんどん広がっていくそうです。強いセンターから広げるよりも三つが集まりその中心から始まるという事が大切だと学びました。


昼食をはさみ、雑談の中にも学びがありました。受講生のまどかさんから聞いた「禅」の話は皆の興味をそそり、食後には座禅を体験することとなりました。全てを受け入れる姿勢で感じる音や寒さや灯油ストーブの窓から見える火の揺らめきは、生活の中で感じていたものとは違った新鮮な物でした。禅の講師となったまどかさんの「考えてはいけない」という言葉に、ケンさんもタジタジでした(笑)


午後はオーナーであるタケルさんよりシェアビレッジの案内と説明をしてもらいました。自然の中にデザインしてきた一つ一つの設備について過去と現在の状況も含
めて話を聞きながら敷地内を歩きました。建設中の古民家、和風のツリーハウス、山羊のいる栗林、竹林からさらに広がっていくシェアビレッジの構想まで一つ一つ見ていきました。タケルさんは「自分の命と向き合う場所を作りなさい」という師匠の教えを守りながら「地球に頂いて地球に還す」という想いでシェアビレッジを運営しているとの事でした。中には先の寒さ厳しい冬にあったキツネの襲来と山羊の死から動物の命の循環を体験した話もありました。


最後はプロジェクターを使った講義を蔵で受けました。
パーマカルチャーの語源(永久、農、文化)、3つの基礎(観察と感性、伝統文化、適正科学技術)、デザインの流れ(3つの観察、5つのデザインプロセス)、3つの倫理(地球に対する配慮、自身と人間に対する配慮、余剰物の共有)を学びました。


中でも印象的だったのは「The problem is the solution(問題は解決である)」という言葉です。パーマカルチャーデザイナーは情報や能力を持って解決へと導き、スーパーポジティブに考える事が重要とのことでした。これはこれから身に付ける技術の根幹となる考え方だと理解しています。


次回はもっとコアな所のパターンを学べるとの事。
どんな環境でも活かすことが出来る永続的な話があるそうなので楽しみです。


(たーくん:受講生)