COLUMN

卒業生が卒業後の近況や胸の内を綴るリレーコラムです。

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第109回「つながりに感謝」

うーん、もう何年前になるのだろう。大阪のカフェでパーカルのチラシを見つけました。実習コース受講の動機は「自分で建物をつくれるようになりたい」でした。チラシには"セルフビルド"とあったのです。その頃の私は、愛農学園という農業高校で酪農を担当していました。そう、ささっと"牛小屋"を作れるようになりたかったのです!実習の場所が"弓削牧場"だったことも惹かれた理由だったようにも思います。全寮制の農業高校の敷地内で生活していて、農的な場所にいたのですが、日々のルーティン、酪農のこと、生徒のことでいっぱいで何か新しいものを求めていたのだと思います。

「愛農でできることをわざわざ遠くに行ってまでしなくても…」と言う人もいて、まあ、その通りだったのですが、新しい出会い、新しい学び、私にとってはすごく楽しみな週末となりました。実は、電車に乗って大阪超えて淡河まで行くのも毎回わくわくでした。

豊さんの木の話、憲一郎さんの石積、サチベイさんの建築の話、ロープワーク、畑、そして、基礎をつくったりしたこと。皆さんすごい特技をお持ちでした。受講者の皆さんも個性的で面白い人が多く、来てよかったな、一歩踏み出してよかったなと思いました。

 

そしてなんと! 2年前に突然サチベイさんから誘ってもらって、同じ受講者の知里さんの家で愛農かまど設置お祝い??ピザと竈炊きごはんの会に参加させてもらいました。つながりに感謝!

 

パーカルに参加した年、それは私の人生にとっても大きな年になりました。予定になかった(笑)結婚と、その年明けには妊娠がわかりました。そんなこんなで、せっかくの講座の後半、参加できなかったことが残念です。

現在は、非常勤講師をしながら、三重県伊賀市の小さな地区で生活しています。パーカル的な生活はまだ憧れの状態です。パーカル要素はたくさんあるのに、今年こそは、来年こそは、と言っている状態です。田畑はやっているけれど、ほぼ地域の慣行農法…梅仕事したり、味噌つくったり、子どもと畑で遊ぶ程度でしょうか…

 

つまり、せっかくコラム書かせていただいたのに報告することがない(笑)夢は、まず、庭から。循環をつくりたい。そして、ほったらかしの裏山に手を入れたい。子どもたちの秘密基地にしたい。なんて言っているうちに、子どもはどんどん大きくなっています。パーカル受講した年度におなかにやってきた子はもうすぐ12歳。あぁ、12年も経ったんだ!

でも、あの時よりもパーマカルチャーの理念は私の中で大きなものになっています。地球とつながる、身の丈の暮らしが目標です。"地に足をつけて生きる"命を支える農の営みと、そこからつながる平和を子どもたちに伝えていきたいです。小さな1歩を、今年こそは(笑)

(三井田サエ子:2010年実習コース参加)