パーマカルチャー菜園 食べる循環講座レポート 16’


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第8回 ◆◆ 

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~トランジション・タウンと炭コンロ~

 

3月から始まったこの講座もついに最終回。

息子もわたしも毎月ワクワクとても楽しみにしている講座だったので、「あぁ、

終わっちゃうなぁ…さみしいなぁ…泣いちゃうかも」と思っていたのですが…

(続きは後ほど)

 

今回のテーマは、「トランジション・タウン」の紹介と持続可能なエネルギー源

「炭」を使った「炭コンロ」作りでした。(以下TTと略)

 

前者はトランジション・ジャパン理事でもあり「あしたの暮らし」を主宰されて

いる筒井章子さん。実はこの食べる循環講座をわたしに紹介してくださったのが

筒井さん。筒井さんに始まり筒井さんに終わる、なんだかひとめぐり(一めぐり、

人めぐり)したなぁとひとり感慨にふけっての参加でした。

 

TTという言葉は何度か聞いたり見たりしたことがあったのですが、具体的に知る

のは初めてでした。ピークオイル、Heart(心)・Head(頭)・Hands(身体)のバ

ランス、脱依存(行政や大企業からの)、Copy Left(いいことは真似しよう!)、

DoingよりBeing(やることばかりではなく、何のためにどうありたいのか)

and so on…聴いているみんなが、大きくうなずいたり、やってみたい!できる

かも!とワクワクしている様子が伝わってきました。石油依存も気候変動もこの

ままでは良くないと思っているけれど、その問題にだけフォーカスすると問題の

スケールが大きすぎて、対象が何やら大きな権力に思えて、何もできない気がし

てしまう…。でもその問題と自分の繋がりを考えると自分の暮らしの在り方その

ものが問われていることがわかる。じゃあまず自分の暮らしを見直すことから始

めよう。そこに身近な仲間が集まってアイデアや情報を持ち寄ってわいわい楽し

くできたら続く、広がる、繋がる、変わる。

そんな希望と可能性を見い出せたお話でした。身近なTTに参加してみようかな、

地元でTTのお話会を開催してみようかな、とやってみたいことがムクムク湧い

てきましたよ~!

 

そしてお話の後はけんさんちの田んぼでとれたもち米「蔵森米」

でみんなでペッタンお餅つき!午後から作る炭コンロで焼くのです♪もちろんつ

きたてもきな粉やおろし納豆でみんなのおなかの中へ…。

 

午後からは「炭コンロ」作り。講師は歌って踊れる大工の太郎さんです(歌と踊

りが見れなかったのが残念でした~!)

 

炭コンロはなんと一人一つ作って持ち帰れる!ずらりと並んだ材料にワクワク

テンションが上がります。インパクト(ドライバー)を使って金属に穴を開けてい

くのですが…3月に初めてこの講座に参加したときはほとんどの参加者がインパク

トを扱うのにおっかなドキドキだったのが、今やみんな慣れた手つきで作業が進

みます。我が家の長男はわたしよりインパクト経験豊富。頼もしくなったなぁ~。

インパクトそろそろ買おうかなぁ…。

 

筒井さんはご自宅で炭コンロで炊飯されていると聞き、「おお!すごい!」と思った

のですが、考えてみるとヒトの長い歴史の中でガスを家に引き調理をするように

なったのはほんの最近のことですね。ガスも石油も電気もなかった時代、身近で

手に入るものを工夫して活かして人は暮らしてきた。それが当たり前だった。

「炭」=「アウトドア」=「特別」になっていた自分の固定概念。

自分が生きてきた中の出来事や習慣を当たり前と思ってしまいがちだけれど、

ヒトの歴史、地球の歴史という大きな視野に立って見てみるとあらためて気づくこ

と見えてくることがある。炭コンロからそんなことに思いを馳せていました。

 

今回は最終回ということで、講座の後には皆でBBQ夕食会というお楽しみも!

共に学び、作り、場を共有してきた大切な仲間たち。

火を囲み、食べ、語らい、子どもたちが走り回り、のびのび遊び、大きな家族の

ようなあたたかな時間でした。先日別で創作ワークショップを開催したときに参

加された方がおっしゃっていた言葉を思い出しました。

「人が集って何かを創り出すときはネガティブな話題は出ない。だからこういう

場を続けてほしい」と。この講座がいつもあたたかく楽しく希望に満ちているの

は、畑づくりだったりコンポストづくりだったり種取りだったり調理だったり、

いつも一緒に輪(和)になって手を動かし何かを生み出してきたからなのかもしれ

ません。ここからまたそれぞれが輪(和)を作り出してゆるやかに繋がっていけた

ら素敵だな、と楽しみです。講座をいつもあたたかい雰囲気でリードしてくださっ

たけんさん&あびくさん(&つむちゃん)、素敵な場を提供してくださったプーさん&

ひかりさん(&ご家族の皆さま)、本当にありがとうございました。

そして、講座に関わってくださったゲスト講師の皆さま、一緒に遊び学んだ受講

仲間の皆さま、わいわい場をにぎやかに楽しませてくれた子どもたち、みんなみ

んなありがとうございます。一区切りだけど終わりじゃない。

学んだこと、繋がった仲間と、あんなことこんなことやってみたいな~とムクム

クいろんなアイデアが湧いてきています。

ここからまた何かが始まる!そう思えた最終回。

泣きそうになった涙は吹っ飛んでいったのでした。

パーマカルチャーとの出会い、素敵な人たちとの出会いに感謝!

ありがとうございました!

 

(受講生・野村 潤)

 


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第7回 ◆◆ 

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~種~

 

毎月、親子で楽しみにしている菜園講座。今回のテーマは「種」。

講師は、菜園「野菜と旅する」の山田真美さん。

 

野菜の一生を図にしてくださったおかげで採種の難易度の理解にもなり、

「採種に自信持てるようになりたい野菜はなんですか?」の質問に、

私は「豆」と答えましたが、根菜類を答える人にどよめきが…

根菜難しいんですね。いつかは根菜!

 

実習では、初めて目にする「小川まくわ」と「下田なす」の種取り。

希少な野菜であること以上に「味はどう?」という質問が出てくることに

「やっぱり味なんだなぁ」と。「育てたい」欲求と「食べたい」欲求は

比例するのかと頭をよぎる。種の選別から保存方法まで、発芽率の上げ方、

乾燥に便利なネット(名前なんでしたっけ?)の紹介(?)していただきました。

 

みんなで黙々と種とりしている姿は傍目には地味な作業に見えそうですが、

一連の作業で、今まで別世界にあった「採種」が、今日から今からできる事

になった瞬間!今日から出来る!の思いを胸に翌朝、自宅のベランダ菜園で放

置していたインドなす(大きく成らず、採ることもなく放置)を割ってみる事

に。割った瞬間、「虫がわいてる!」と見間違うほど発芽し始めた種に遭遇。

 

割らなかったらどうなっていたのかという好奇心と後悔の波の連続でしたが、

発芽した種を救う使命感に駆られました。安心できる土がすぐそばにあるし

あわせ(初夏から育てたプランターの土)。セルフウォーターリングを活用す

べく(第5回の講座で紹介)プラ容器で。同じくプラ容器で蓋もつけて温室効

果を期待。冬が越せるのか今後どうなるのか…今日から出来る!は瞬く間に

我が家のプランター菜園の野菜すべてがターゲットになりました。

 

ヒモトウガラシ(を含む唐辛子たち)は赤くなって乾燥したものから順番に。

マリーゴールドも咲き誇った後に。

オクラは食べ頃を見送ってその時を待つ。

 

採種した種を、来年どう繋ぐか。楽しみだけど大きな問題にぶち当たる。

箱入り娘の行く末が悩ましい。正直、スケジュールが届いた瞬間

浮きも沈みもしない気持ちになっていた「種」のこと。

ところが、終わってみると、これほどまでに取りかかりやすく、果てしない

テーマだったとは。

 

真美さんが「やさしくて厳しいと」仰ってたのがじわじわ染み込みます。

時空を越えて、旅をしてきて、生産者と共に旅を続けて、実り、

また後世へと旅を続ける。まさに「野菜と旅する」!

講座を終えて数日。再び真美さんに会いたくなりました。

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オリエンテーションのとき

けんさんが言っていたけれど

ビル・モリソンに、

ノーベル平和賞が贈られないのは

ほんとに何故でしょうね。

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(受講生・矢田貴子)

 


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第6回 ◆◆ 

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~スパイラルガーデン作り~

 

8月は暑さのため?講座がお休みだったので、2ヵ月ぶりとなりました。遅刻して

いくとみんなの近況報告も終わり、さあスパイラルガーデン作り始めましょうか

といった雰囲気。私の近況報告と自己紹介もしたことないので自己紹介を少し、

両親に連れられ息子と3世代でパーマカルチャーに触れて8年以上、実家の庭に

もスパイラルガーデンがあるのですが、いつも連れられて行き、いつもの優し

いメンバーに囲まれながら息子に自然を感じてもらう。毎回そんなスタイルで

参加しています。今日は祖父母どちらも参加できないため、(私、ちょっとちゃ

んとやらなきゃいけないかな)とも思いながら、ちびっ子たちとどこで一休みし

ようか探していました。

 

講座が始まり、ハーブ・スパイラルの特徴が伝えられます。螺旋というパターン

には宇宙やDNAがあり直径2mのスパイラルガーデンには方角や日向日陰、石によ

る蓄熱、池を作って乾燥や湿度まで考えられていて、初めて?ちゃんと聞いたスパ

イラルガーデンの奥深さに感動しました。

 

直径2mのスパイラルガーデン、すでに土や石が用意されていましたが、10数人

で作り始めて一段目、土や石を相手にするってこんなに大変なことなんだなと感

じ、今日終わるのかなと不安がよぎります。石と石の接地面をなるべく多く、安

定する組み合わせを見つけて積み重ねることの難しさ。内側に土を入れても入れ

ても踏み固めるとふかふかの堆肥入りの土は沈みます。

 

ちょっと早めにみんなでランチ。ぶどうやコーヒーゼリー、ハニーガーデンのは

ちみつを入れて食べるとこんなに美味しいんだと感動♥

 

今回の池には廃材のワイン樽が準備されていて、水が入る前も後も、ちびっ子た

ちの楽しい遊び場になっていました。やっぱり私は、やってはさぼりを繰り返し、

なかなか根気よくできませんでしたが、こつこつ最後まで頑張る方のおかげで無

事に完成。

 

少し楕円形で一番大きな場所は直径2m40cmほど、高さは1m20cmを

超えるほどの大きくて素敵なスパイラルガーデン。池の近く、湿度の高い場所か

らミント、赤葉三つ葉、ワイルドストロベリー、ヤロー、レモンバーム、チャイ

ブホワイトセボリーと螺旋を上り、天辺にはローズマリーを植えて。

 

料亭はり半解体時に譲り受けたという御影石を贅沢に使い、土を洗い落とすと綺麗な色が現

れて、とっても素敵なハーブ・スパイラルガーデンが完成しました。

 

みんなで力を合わせるってこんなに気持ちいものだったんだと思い出すことが出

来、ちょっとハーブの事勉強したいなと思えた素敵な一日になりました。いつも

やさしく、縁の下の力持ち、橋本一家と大東一家に感謝♥ハーブの成長が初めて

楽しみって感じてます。

 

(野網放子:受講生)

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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第5回 ◆◆ 

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つい2ヶ月前に各々キーホールガーデンに植え付けた野菜たち。

今回行ってみると着々と育っていて、収穫間近といった菜園の景色に心が

踊りました。

 

午前中は、そんな畑の作業を中心に。

マルチの届かない脇の草取りなどをしつつ、

ジャガイモやトウモロコシ、その他、それぞれのキーホールガーデンから

も空芯菜や枝豆、ししとう、エゴマ、ミントなどのハーブ類の収穫があり

ました。それらを使いお昼ごはんには空芯菜の炒めもの、ジャガイモとト

ウモロコシとフェンネルを使ってサラダに。食後にミントティー。おやつ

には揚げたてポテトチップスまで!

みんなで何が作れるかなー?

いろんなアイディアを集めて、見事に野菜たちが素晴らしいお料理に変身!

みんなで手入れした菜園で収穫したお野菜を、分かち合える喜び。

とっても嬉しかったです。

畑はみんなで共有したらとっても楽しい!

作業効率も良いだろうと思います。

 

午後からは水の循環について考える。

水はどこからやってくるの?

あらためて考えてみると、大きな循環以外に家庭でも循環の仕組みが作り

出せることを知りました。雨水利用。事例にあったような、水が上から下

へ流れる性質を利用して作られた段々になったプランターや雨樋のユニー

クな利用法、デザインは様々で、ただ貯めるだけでないアイディアがとっ

ても魅力的でした。実際に持ってこられていたワイン樽の雨水タンクもとっ

てもお洒落で遊び心があって素敵でした。

 

今回の実技では、Self watering planterをみんなで作成。

プラスチックのペール缶2つを重ね、水の毛細管現象を利用した水やりの

手間がかからないプランター。割と簡単に作れて可愛いかったです。

今回はモヒートの為のミント栽培と称してミントを植えましたが、何を植

えるか、なぜそれなのか、という構想があれば更にワクワクします。

機能的でありながらデザイン性も高い。

パーマカルチャーの魅力だと思います。

 

廃材などの再利用、あるものを使ってデザインする。

正直、面倒臭いと思うこともあります(苦笑)

常に思考とセンスを問われるわけですが、そこにただのDIYでない面白さ、

やりがい、様々なものへの配慮、思いやり。こんなにも心地よくウキウキ

わくわくした感覚が得られるパーマカルチャーは、自分の理想を自由に思

い描け、意欲や童心を忘れないでいられるような楽しみを、この講座でも

いっぱい教えていただいてます。

日曜日、何もしたくなくて一日中ゴロゴロしていたい。と思う時も、講座

に出かければ元気になって行ってよかったと毎回思う。

あれもこれもそれもはできませんが、できることから少しずつ、これから

も皆さんの力を借りて知識や技術を身につけていきたいと思います。

ありがとうございました。

 

永谷 ゆき(受講生/2016沖縄PDC卒)


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第4回 ◆◆ 

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梅雨の晴れ間で心地よい風が吹く中、主人と息子と参加させていただきました。 

今回のメインテーマは、私が一番楽しみにしていた“コンポストづくり”です。

3年くらい前から興味を持ち、本で読んだりはしていましたが、活用している

実物を見たことがなかったので、とっても楽しみにしていました。 

いつもどおりの振り返り(近況報告)から始まり、前回作ったぼかしの結果を見て、

さっそくコンポストづくりスタート! 

まず、りんごやワインの素敵な空き箱(木箱)の内側全体に、段ボールをタッカー

(建築用ホッチキス)で固定。隙間から虫が入らないようにするためです。 

次に、箱の上に乗せる“ふた”作り。一枚板で作ると乾燥で反ってしまったりする

ので、それを防ぐために幅10センチ(長さ40センチ)くらいの板を何枚か繋いで

いきます。ちなみに、その板同士のつなぎ方は“ほんざね”と“あいじゃくり”があ

り、今回は“ほんざね”を採用。インパクトドライバーを使ってビスで留めていき

ました。 

最後に、ふたの上に“取っ手”を作ります。適当な長さに切った剪定枝をまたビス

で留めて完成!箱の次は中身です。別容器でピートモスともみ殻くん炭を、3:2の

割合で混ぜ、ぼかしをひとつかみ投入し、先程完成した箱に入れます。そして、

けんさん宅から出た生ゴミを(適度に水をきって)入れ、混ぜ込んで完了!ちなみに、

生ゴミは細かく切っておくと分解されやすいとのこと。 

今回、コンポストづくりを楽しみにしていた私は、ひとつだけ心配がありました。

それは“臭い”です。生ゴミだし、臭くなるんじゃないかなぁと思っていました。

ところが、けんさんたちのコンポストは、まったく臭くなく、むしろ私が好きな

“森の土の匂い”がして、本当に好印象でした(笑)。 

帰りに、リンゴの素敵な空き箱(木箱)をひとつ分けていただきましたので、自宅

でもコンポストを作ってみようと思います!どうもありがとうございました。 

 

(受講生:かまちまいこ)


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第3回 ◆◆ 

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今回はいよいよ、キーホールガーデンのデザイン発表と植えつけでした。

 

私とめぐさんのテーマは“イタリアン薬膳ガーデン”♪♪♪

めぐさんの何かテーマを決めてやったら楽しそうですねのメッセージから

アイディアが浮かんできました。

どんなものを調理してたべたいかを考えて、まずメニューを決め、それに基づ

いて植えるものとコンパニオンプランツを決めていきました。

とっても楽しい作業でした。1人ではきっとこんなに楽しくはないでしょう。

仲間と一緒に1つのモノを作り上げる楽しさを思い出させてくれました。

これもけんさんのあまり多くを語らない謙虚さと素敵なメンバーの発想や実行

力による賜物だな~と感じました。

 

ほかのグループ はコンパニオンプランツを最大限に生かしていたり、植える配

置にこだわっていたり、其々が個性的で、今からどんなガーデンがみられるの

か楽しみです!

 

午後は各グループごとに種まきと植えつけ。植えつけ方法はけんさんが丁寧に

教えてくれました。穴を掘り、水を入れて苗を揺らして馴染ませ、最後にちょっ

と土を抑えてまた水をかけるという方法で、穴を掘ってただ苗を入れていた私

はなんて雑に扱っていたんだろうとはっとしました。

生き物に対するココロ配り、学ばせていただきました。

またぼかし肥づくりでは、自分の畑ではあまりやりたがらない息子もとっても

楽しそうに混ぜていました。

 

この講座ではパーマカルチャーの知識だけでなく、いろんなことを感じ、学 ば

せていただいています。

来月もみなさまよろしくお願いします。

 

(受講生:福田 和愛) 


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第2回 ◆◆ 

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 ~「摘み菜は身近な宝もの 見つけて味わう」に参加して~

 

第二回目は摘み菜を伝える伝承講師の平谷けいこ先生と牧野トミヨ先生による

講座でした。3歳と5歳の娘たちと一緒の参加です。少し早めに会場に着くとテー

ブルの上には所狭しと並べられたさまざまな草や葉っぱ、お花たち。

タンポポ、コゴミ、タラノメ、ジャスミン、ネギボウズ、ノビル、ニラ、ヨモギ、

ホトケノザ、カラスノエンドウ、イタドリ…そのほか見たことはあってもほとん

ど名前がわからない、食べられるかどうかもわからない。さっそくのワクワク感

につつまれながら、先生にいただいた「ガム」を味わい、懐かしい香りと味に子

どもの頃を思い出していました。3歳の娘は初めて口にしたチガヤのガムにハマっ

ていました。

先生の言葉で印象的だったのは、食べられても美味しくなければ意味がない。

先生はベロメーターを活用しながら味のバランスや彩りを大切に、あるものを活

かし、工夫し、意外性を楽しんでお料理をされているように感じました。月桃の

葉に盛りつけ、ギシギシの葉をお皿に敷き、アカメガシワの葉でお椀をつくる。

あるものを工夫活用して食事を楽しむのが摘み菜流。なんだろう、それがとて

もとても豊かな気分になるんです。DNAのどこかをくすぐられるような感覚。

これぞパーマカルチャー。すいばりが立った子には揉んだヨモギをつけギシギ

シの葉っぱで包帯をする。生きるための知恵なんです。

 

午後は、摘み菜スパイラルガーデンをデザインすべく、会場に生える摘み菜の環

境を観察しながらのフィールドワークでした。オヤブジラミは固くて日向に。イ

タドリの雌株は日陰、雄株は日向が好き。シュロはカゴに。トウジュロは富の象

徴でお寺の鐘をつく撞木に使われる。リビングマルチのイブキジャコウソウ(ミ

ツバチがよってくるので植えているとプーさんのお話)は日本のタイム。カラス

ノエンドウの根には根粒菌。生薬として用いられるサルトリイバラが山帰来と呼

ばれる所以。ヤマガラシは薬草。グンバイナズナは珍しい…あっという間に時間

が過ぎ、学びもたっぷり。手元にとったメモを見ながら記憶を辿るもすっかり抜

けていて、メモした内容がよくわからない事態に、さっそく摘み菜の本を発注し

て到着待ちです。特に毒草の見分け方はしっかり学びたいと思っています。

 

なんとも贅沢なおやつは、イタドリのジャムにイブキジャコウソウやローズマ

リー、ハルジオン、などの花を添えて。ツクシの砂糖漬け。スミレの砂糖漬け。

ハニーガーデンの蜂の巣そのままハチミツ。お茶にはクコ、ノエンドウ、月桃、

ハハコグサ、チガヤなどを炒ってつくる摘み菜ブレンド茶。もちろんどれも美

味く、どこか懐かしいような感じでした。子どもたちも大好きになったイタド

リのジャムはシュウ酸が多いので食べ過ぎは禁物です。

 

最後のふりかえりで先生がおっしゃって印象的だったのが、摘み菜が美味しい

のは、三つの「き」が揃ったからだ、それは、和氣あいあいと、季節を感じて、

みんなでこの機会を大切に持ったという事でした。

 

「摘み菜」という宝ものを身近に見つけて味わうことで、これまで見えていなか

った身近にある様々な宝ものに出会うための回路が開いたような感じがしていま

す。これまでの価値観がまた大きく変わる経験でした。生きることが少し楽になっ

たような感じですが、しばらくはキョロキョロと宝探しに忙しい毎日の通勤が続

きそうです。

 

(受講生:永谷 タイ)

 


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◆◆ はじめよう!パーマカルチャー菜園 食べる 循環講座 第1回 ◆◆ 

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 ~始めてみました、パーマカルチャー菜園~

 

皆様、こんにちは。

春先のきらきらした日射しと、涼しい風に包まれた西宮・甲山の一角で、始

まりました「パーマカルチャー菜園 食べる循環講座」。開催場所の甲山ハ

ニーガーデンにある山小屋のような素敵な屋舎で代表の橋本さんからレクチ

ャーのあと、屋外に出てシンボルマークの大きな楠木と石垣のそばで輪になっ

て他己紹介では、いろんな場所からいろんな方々が集まって、それぞれの思

いが交わっていましたね。参加されているファミリーの子ども達も何が始ま

るのだろう?とそわそわ。昼食タイムには持ち寄ったお野菜料理やスイーツ、

フルーツなどをシェアしていただき、皆様のほんわり暖かいエネルギーがか

らだに巡っていきました。ごちそうさまでした!

午後からは、畑で「キーホールガーデン」と「積層マルチ」の実践です。

クワやスコップで畑を耕し、円形の高畝の真ん中がへこんだ鍵穴状になった

形に整え、その上に刈り取った雑草や濡らした新聞紙、西宮甲山乗馬クラブ

の馬糞堆肥、神戸の茅ぶき民家からリサイクルした茅などで積層マルチを作

る作業で、普段、使わない筋肉がぶるぶる震えていました。子ども達も大活

躍で、7チームそれぞれ個性的なキーホールガーデンができあがりました!

畑のデザインや土づくり、炭素・窒素のバランス、微生物の働きと循環、人

の思いと力、様々な要素が繋がっているんだな~、と頭の中もぐるぐる。

今回の講座に参加するまで『パーマカルチャー』についてぼんやりとイメー

ジしていた私ですが、理論と実践が積み重なって、新しいものが生まれる創

造の場を感じています。

最後のキノコ栽培では雨模様でしたが、子ども達は楽しそうに、大人は職人

さんのように集中力を発揮して菌打ちしてたのが印象的でした。

山の匂いとゆるやかな時間が流れる中、どんな“園”が育って行くのかとても

楽しみです。

(受講生:川端 恵)